基礎的な物理学及び基礎的な化学 ・ ステージ4

酸・塩基と金属 ― pH・中和・イオン化傾向

この章でわかること

1酸と塩基、pH

酸は水溶液中で水素イオン(H+)を出す物質、塩基(アルカリ)は水酸化物イオン(OH−)を出す物質です。酸性の強さはpHで表し、7が中性、それより小さいほど酸性が強く、大きいほど塩基性が強くなります。

酸と塩基を混ぜると、互いの性質を打ち消す中和が起こり、塩(えん)と水が生じます。

2イオン化傾向 ― 金属の「反応しやすさ順」

金属が陽イオンになろうとする強さをイオン化傾向といいます。大きい金属(カリウム、ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、アルミニウム、亜鉛、鉄…)は反応しやすく、小さい金属(銅、銀、金)は反応しにくくなります。

イオン化傾向が大きい金属は、水や酸と反応して水素を発生する(第3類のカリウム・ナトリウムの激しい反応の理由)
電池は、イオン化傾向の異なる2種の金属を組み合わせて電流を取り出す仕組み

3濃硫酸の扱い

濃硫酸は強い酸化作用と脱水作用を持ち、水と混ざると大きな熱を出します。薄めるときは水に濃硫酸を少しずつ加えるのが鉄則で、逆(濃硫酸に水を入れる)だと突沸して飛び散り危険です。第6類や薬品の基礎として押さえておきましょう。

例題

金属と酸・水の反応について、正しいものはどれか。

  1. すべての金属は水と反応して水素を出す
  2. イオン化傾向の大きい金属ほど、水や酸と反応しやすい
  3. 銅は希硫酸に溶けて水素を出す
  4. 中和では塩と酸素が生じる
  5. pHが小さいほど塩基性が強い

正解は2。銅はイオン化傾向が小さく、希硫酸には溶けません。中和で生じるのは塩と水です。

ドリルで確かめる(酸・塩基と金属)

要点ノートで見直す

出典:基礎物理・化学(酸・塩基と金属)。2026年10月時点の内容です。法令は改正されることがあるので、試験の前には最新の公式資料で確認してください。