基礎的な物理学及び基礎的な化学 ・ ステージ3

化学反応の基礎 ― 酸化・還元と反応速度

この章でわかること

1化学変化では原子は消えない

化学反応の前後では、原子の種類と数は変わりません。これを質量保存の法則といいます。燃焼でものが「消えた」ように見えても、気体の二酸化炭素や水蒸気になって空気中へ出ていっただけです。化学反応式は、この数のつり合いを表したものです。

2酸化と還元は裏表

見方酸化還元
酸素結びつく失う
水素失う結びつく
電子失う受け取る

酸化と還元は必ず同時に起こります。燃焼は、燃料が酸素と結びつく急激な酸化です。第1類・第6類の「酸化性」の物質は、相手を酸化させる力の強いものだと理解できます。

3反応速度は条件で変わる

反応熱にも注意します。燃焼のような発熱反応は熱を外へ出し、吸熱反応は熱を取り込みます。発熱が蓄積すると温度が上がり、反応がさらに加速する「熱暴走」が起こります。

例題

化学反応の速度について、正しいものはどれか。

  1. 温度が低いほど速くなる
  2. 濃度が小さいほど速くなる
  3. 固体の表面積が大きいほど速くなる
  4. 触媒は反応速度に影響しない
  5. 反応の前後で原子の数は変わる

正解は3。粉状のものが塊より激しく反応するのは、表面積が大きいためです。

ドリルで確かめる(化学反応の基礎)

要点ノートで見直す

出典:基礎物理・化学(化学反応)。2026年10月時点の内容です。法令は改正されることがあるので、試験の前には最新の公式資料で確認してください。