危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 ・ ステージ3

第2石油類 ― 灯油・軽油と酢酸

この章でわかること

1身近な燃料のグループ

第2石油類は引火点が21℃以上70℃未満の石油類です。指定数量は非水溶性1,000L・水溶性2,000L。暖房の灯油、ディーゼルの軽油と、生活に最も近い危険物がここに入ります。

品名引火点用途
灯油40℃以上暖房、燃料
軽油45℃以上ディーゼルエンジン
酢酸約39℃化学原料(水溶性)

2常温で燃えにくい ≠ 安全

灯油は常温では引火点より低いため、マッチを近づけても簡単には燃えません。しかし、次の条件ではガソリンと同じように危険です。

加熱されて引火点を超えたとき(火のそばの灯油タンク)
霧状に噴霧されたとき(細かい粒子は表面積が大きく燃えやすい)
布や紙に染み込んだとき(芯のようになって燃え広がる)

3ガソリンとの混同事故

灯油とガソリンは色も危険性も違いますが、容器の使い回しや誤給油で混同事故が起こります。ガソリンはオレンジ色に着色されています。ポリタンクへのガソリン給油が原則できないことなど、給油取扱所のルールはこの種の事故を防ぐためにあります。

例題

第2石油類について、正しいものはどれか。

  1. 引火点は70℃以上200℃未満である
  2. 灯油の指定数量は200Lである
  3. 軽油はディーゼルエンジンの燃料である
  4. 酢酸は水に溶けない
  5. 加熱しても引火することはない

正解は3。第2石油類は引火点21℃以上70℃未満、灯油は非水溶性で指定数量1,000L、酢酸は水溶性です。

ドリルで確かめる(第2石油類)

要点ノートで見直す

出典:危険物の規制に関する政令 別表第3、消防庁の危険物資料。2026年10月時点の内容です。法令は改正されることがあるので、試験の前には最新の公式資料で確認してください。