危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 ・ ステージ4

第3・第4石油類 ― 重油と潤滑油

この章でわかること

12つのグループの境目

第3石油類第4石油類
引火点70℃以上200℃未満200℃以上250℃未満
指定数量非水溶性2,000L/水溶性4,000L6,000L
代表品名重油、クレオソート油、アニリン潤滑油、ギヤー油、シリンダー油

水溶性の第3石油類にはグリセリン(指定数量4,000L)があります。「水に溶ける潤滑系」という珍しい顔ぶれです。

2引火点が高くても燃える条件

常温では蒸気が出にくく安全に見えますが、加熱されて引火点を超えれば燃えます。さらに、布や多孔質のものに染み込んだ油は表面積が大きく、着火しやすい状態になります。重油は燃焼すると多量のすすと輻射熱を出し、消火が難しい火災になります。

重油の中には水より重い種類(C重油など)もあります。「油は必ず水に浮く」と決めつけないことが大切です。

3流出事故の視点

重油や潤滑油が河川・海へ流出すると、油膜となって広がり、環境汚染と火災拡大の両方の問題になります。タンクまわりの防油堤や流出防止の設備は、この種の油の施設でも重要な設備です。

例題

第3石油類と第4石油類について、正しいものはどれか。

  1. 重油は第4石油類である
  2. グリセリンは水溶性の第3石油類である
  3. 潤滑油の指定数量は2,000Lである
  4. 第4石油類の引火点は70℃以上200℃未満である
  5. 引火点が高いので、加熱しても燃えることはない

正解は2。重油は第3石油類、潤滑油は第4石油類で指定数量6,000Lです。

ドリルで確かめる(第3・第4石油類)

要点ノートで見直す

出典:危険物の規制に関する政令 別表第3、消防庁の危険物資料。2026年10月時点の内容です。法令は改正されることがあるので、試験の前には最新の公式資料で確認してください。