危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 ・ ステージ4

動植物油類 ― 乾性油と自然発火

この章でわかること

1動植物油類とは

動物や植物から抽出した油で、引火点が250℃未満のものが動植物油類です。指定数量は第4類で最大の10,000L。アマニ油、大豆油、菜種油、魚油などが該当します。

2乾性油と自然発火 ― 油の酸化熱

アマニ油のような乾性油は、空気中の酸素と結びついて固まる性質が強く、その酸化で熱が出ます。油の染みた布を丸めて放置すると、熱が逃げずに蓄積し、温度が上がってついに発火します。これが自然発火です。

乾性油アマニ油、桐油 ― 酸化しやすく、自然発火に注意
半乾性油大豆油、菜種油
不乾性油オリーブ油、つばき油

乾きやすさの物差しはヨウ素価。大きいほど乾性が強く、危険も大きくなります。

油染みた布は、ふた付きの金属容器に入れるなど、熱がこもらない・燃え広がらない置き方をします。

3天ぷら油火災

食用油も加熱しすぎれば発火点に達します。水をかけると油が飛散して大やけどと火災拡大を招くので厳禁です。鍋に蓋をして窒息させるか、消火器で消火します。「油の火に水」は、家庭でも施設でも共通の鉄則です。

例題

動植物油類について、正しいものはどれか。

  1. 指定数量は400Lである
  2. 乾性油は酸化しにくく、自然発火の心配はない
  3. 油の染みた布を丸めて放置すると、自然発火することがある
  4. 天ぷら油火災には水をかけて冷やすのがよい
  5. ヨウ素価が小さい油ほど乾性が強い

正解は3。指定数量は10,000L、乾性油ほどヨウ素価が大きく、油火災に水は厳禁です。

ドリルで確かめる(動植物油類)

要点ノートで見直す

出典:危険物の規制に関する政令 別表第3、消防庁の危険物資料。2026年10月時点の内容です。法令は改正されることがあるので、試験の前には最新の公式資料で確認してください。