基礎的な物理学及び基礎的な化学 ・ ステージ2

燃焼の仕組み ― 三要素・引火点・発火点・燃焼範囲

この章でわかること

1燃焼の三要素

ものが燃えるには、可燃物、酸素供給体(ふつうは空気)、点火源(熱源)の3つがそろう必要があります。消火とは、このうちどれかを取り除くことです(第4類では主に点火源の管理と、蒸気=可燃物の管理が重要)。

可燃物油の蒸気など
酸素供給体空気中の酸素(約21%)
点火源火花、静電気、高温の表面

2引火点と発火点

引火点発火点(着火温度)
意味火源を近づけると引火する、最低の液温火源なしでも自然に燃え始める、最低の温度
高さ低い高い(引火点より必ず高い)
例(ガソリン)−40℃以下約300℃

「火をつけられる温度」が引火点、「勝手に燃え出す温度」が発火点。混同が最も多いポイントです。

3燃焼範囲 ― 濃すぎても薄すぎても燃えない

可燃性気体と空気の混合気が燃えるのは、その濃度が一定の範囲内にあるときだけです。範囲の下限を燃焼下限界、上限を燃焼上限界といいます。ガソリンは約1.4〜7.6%。範囲が広く、下限が低い気体ほど危険です。

また、粉じんが空気中に舞った状態でも爆発が起こります(粉じん爆発)。蒸気でも粉でも、「燃えるものが空気に程よく混ざる」ことが危険の正体です。

不完全燃焼では一酸化炭素が発生します。無色無臭で強い毒性があり、火災で最も人を倒す気体です。

例題

引火点と発火点の関係について、正しいものはどれか。

  1. 発火点は引火点より低い
  2. 引火点と発火点は同じ温度である
  3. 発火点は引火点より高い
  4. 引火点は火源なしで燃え始める温度である
  5. 発火点は液体にだけ存在する

正解は3。発火点(着火温度)は引火点より高く、ガスにも存在します。

ドリルで確かめる(燃焼の仕組み)

要点ノートで見直す

出典:基礎物理・化学(燃焼)。2026年10月時点の内容です。法令は改正されることがあるので、試験の前には最新の公式資料で確認してください。