危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法 ・ ステージ2

アルコール類 ― 水に溶ける引火性液体

この章でわかること

1アルコール類とは

消防法のアルコール類は、炭素数が1〜3の飽和一価アルコールです。メタノール(炭素数1)、エタノール(2)、プロパノール(3)が該当します。指定数量は400L。組成中に酸素を含むため、燃焼のしかたも石油類とは少し違います。

2水に溶ける ― 長所にも短所にもなる

アルコール類は水と任意の割合で混ざります。水で薄めると引火しにくくなる一方、火災のときはふつうの泡消火剤が壊れてしまいます。泡は水溶性の液体に触れると水分を奪われて消えてしまうため、水溶性の液体の火災には耐アルコール泡を使います。

メタノール:引火点約11℃。毒性が強く、誤飲で失明・死亡のおそれ
エタノール:引火点約13℃。酒類や消毒液の成分
注意:炎の色が薄く、明るい場所では燃えているのが見えにくい

3扱いのポイント

引火点は常温付近にあるので、火気管理は第1石油類と同程度に厳しくします。メタノールは無色透明で水や酒類と見分けがつきにくく、容器表示の徹底が事故防止の要です。

例題

アルコール類の性質として、正しいものはどれか。

  1. 水に溶けない
  2. 炭素数が4以上のアルコールだけが該当する
  3. 火災には耐アルコール泡を用いる
  4. 引火点はすべて70℃以上である
  5. 指定数量は50Lである

正解は3。水溶性のため、通常の泡は壊れてしまいます。指定数量は400Lです。

ドリルで確かめる(アルコール類)

要点ノートで見直す

出典:危険物の規制に関する政令 別表第3、消防庁の危険物資料。2026年10月時点の内容です。法令は改正されることがあるので、試験の前には最新の公式資料で確認してください。